２７日目

更新強化月間２７日目です。

ライヴＤＶＤの発売日が決定しましたね。

ナ、ナポリタン全組み合わせコンプリートですか？

・・・・・・・・・買ってしまいそうな予感です。

ぜったいのやくそく

 

　井ノ原　快彦　　漫才コンビ『サウス・ヴィレッジ』ボケ。

　　　　　　　　　相方に面白いと思われようと必死。

 

　坂本　昌行　　　漫才コンビ『サウス・ヴィレッジ』ツッコミ

　　　　　　　　　クールを装っているが、実はお笑いに対して誠実。

 

　どうして負けたのかを、一番分かっているのは自分だ。始めから分かっていた。きっとダメのだろうなということ。だって方向性を間違えているから。

　世界中の誰も笑ってくれなくてもいい。ただ、たった一人の人に「おもしろいな。」と言ってもらえるだけで満足だったのだ。だから、ダメなのだと確信していた。

　

　あの瞬間から、大切な人は口をきいてくれない。約束を違えてしまったから、怒っているのだろう。他の仲間たちはたくさん慰めてくれたけれど、そんなものはまったく望んでいなかった。ただ、あの人が笑ってくれれば、それでよかったのに。

　

　初めて会った頃から、変わった人だった。お笑いに興味がないくせに、25歳にもなってお笑い事務所の養成所に入ってきた。授業にもネタ見せにも顔を出さない問題児として養成所をクビになる寸前だったその人が、１度だけ適当な人と組んで漫才のネタ見せを半ば強引にやらされたとき、生徒の視線をすべて独占していたのだから驚き。「うまい。」としか表現の仕様がないツッコミ。よく通る声。誰もが心奪われた。

　日々続く相方になって欲しいという申し出に対して放った言葉は、あとになって考えてみれば、軽い気持ちで近づいてくる人間を篩にかけていたのだ。コンビを組んでもいい。面白いと思える人間となら。なんて、上から目線な言葉。

 

　たった一言、その一言は胸に突き刺さって、これまでのいろいろなすべてを容赦なくぶち壊した。「お前、つまんねぇ。」。終わってしまったと、確信した。

　始めから想いは、一度だって交わってはいなかったのだ。

 

　Ｍ－１グランプリ2007予選というイベントを境に、面白いと有名だった漫才コンビ、サウス・ヴィレッジは瞬く間にその影を潜めていった。