V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.383
2012/02/14 (Tue) 18:55:11
高校生トニセン更新です。
本日はバリバリBUDDY!フラゲ日。
明日はバリバリBUDDY!発売日。
みなさま、ご一緒にバリバリ踊りましょう。
出演 : 井ノ原 快彦 ・ 長野 博 ・ 坂本 昌行
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出演 : 井ノ原 快彦 ・ 長野 博 ・ 坂本 昌行
週番
わが校にも週番という制度がある。お仕事の内容は雑務全般、週番日誌、放課後に部活や委員会もないのにダラダラ学校に残っている生徒の追い出し。雑務については先生によって徹底的に週番に頼むパターンと、適当に目に付いた生徒に頼むパターンに分かれるので必ずあるわけでもない。日誌は日付と名前と生徒の追い出し完了のチェックを記入するだけ。そして生徒の追い出しは、実は、恋愛成就の舞台。男子と女子が1人ずつ当番になり、一緒に放課後の人気の少ない校舎内を歩いて回るのだから、そういうことになるのも頷ける。もしくは片思いの相手が週番になった場合に当番を交代してもらい、告白タイムを設ける人も少なくない。俺たち3人の中で断トツの告白タイム遭遇率を叩きだしている井ノ原が、今週の週番。今日はどこの誰に告白されるんだろう。
週番3日目の朝、おでこに絆創膏を貼った井ノ原が登場したときに俺も坂本くんもすぐに分かった。昨日の放課後が告白タイムだったらしい。
「で?誰の告白を断ったんだ?」
「文系4組の小松さん。」
「誰だよ。」
「知らないよ。なんかでもウチのクラスの吉田さんの友達だって言ってた。」
「まぁ、知らない女に急に告られても困るわな。」
井ノ原は意外とモテる。友達も多くて社交的で学校行事では必ず実行委員に名を連ねる有名人だ。本人にはあまり自覚がないらしいが、井ノ原と一緒の週番当番はとても競争率が高い。井ノ原の相方というポジションを売り買いする女子生徒がいるとかいないとかいう噂は絶えない。ただ、本当に心底、本人がそういうことに興味がないので未だカップル成立という結果が出たことはない。そして興味がないが故にあっさり断る井ノ原は時々、ちょっとした報復というおみやげをもらってくる。
「引っ掻かれた?」
「違うよ!っていうか聞いてよ長野くん!俺殴られたんだよ!週番日誌の角で!」
坂本くんは聞いた瞬間から大爆笑だけど、俺は心からご愁傷様と思う。週番日誌は分厚い上に表紙が固い。その角で殴られれば、怒りの感情フルスロットルの女子パワーで勢いよく刺さったことだろう。
「大変だったねー。大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ!あの固ったいのの角が刺さったんだよ!」
やっぱり。
「初対面のよく知らない女の子とさ、気安くお付き合いなんてできないじゃん。だからなるたけ丁寧に断ったのにさ、いい気になってんじゃねぇよ!っつって殴るとか有り得なくない?」
女子、怖すぎる。
「俺もう週番やるのヤだよー。」
泣きそうな声で訴える井ノ原を愉快そうに笑い飛ばす坂本くんだけど、喉元過ぎて熱さを忘れているだけで、1年生の最後の方で告白タイムの被害者になったことがある。見ず知らずのどこかのクラスの女子に告白されて断ったところ、坂本はホモだから女は受け付けないらしい。という迷惑この上ない噂を流されたのだ。あの時は消化活動がすごく大変だった。女子は精いっぱいの勇気を振り絞って告白しているのにと主張するけど、男子だって軽い気持ちで断ってるわけじゃないのは理解して欲しい。せめて暴力で仕返しはやめてもらえると助かる。
「じゃあ今日は井ノ原を慰める会やってあげる。坂本くんの家で。」
「はぁ!?お前なんて俺ん家だよ!」
「坂本くんのお母さん優しいから。」
「俺っ、坂本くんのお母さんのハンバーグ食べたら立ち直れる!」
俺たちは知ってる。俺たちのキラキラ上目使い攻撃に坂本くんが勝てるわけないってコト。だから、
「・・・・・しゃーねぇなぁ。メール入れといてやるよ。」
ほらね。これで今日のところは解決。あとは井ノ原への告白攻撃が終わる日が1日でも早く来ることを祈るのみだ。友達がよく思われるのは悪い気がしないけれど、攻撃されるのは胸糞悪い。俺と坂本くんが実力行使に出る前に沈静化しますように。
わが校にも週番という制度がある。お仕事の内容は雑務全般、週番日誌、放課後に部活や委員会もないのにダラダラ学校に残っている生徒の追い出し。雑務については先生によって徹底的に週番に頼むパターンと、適当に目に付いた生徒に頼むパターンに分かれるので必ずあるわけでもない。日誌は日付と名前と生徒の追い出し完了のチェックを記入するだけ。そして生徒の追い出しは、実は、恋愛成就の舞台。男子と女子が1人ずつ当番になり、一緒に放課後の人気の少ない校舎内を歩いて回るのだから、そういうことになるのも頷ける。もしくは片思いの相手が週番になった場合に当番を交代してもらい、告白タイムを設ける人も少なくない。俺たち3人の中で断トツの告白タイム遭遇率を叩きだしている井ノ原が、今週の週番。今日はどこの誰に告白されるんだろう。
週番3日目の朝、おでこに絆創膏を貼った井ノ原が登場したときに俺も坂本くんもすぐに分かった。昨日の放課後が告白タイムだったらしい。
「で?誰の告白を断ったんだ?」
「文系4組の小松さん。」
「誰だよ。」
「知らないよ。なんかでもウチのクラスの吉田さんの友達だって言ってた。」
「まぁ、知らない女に急に告られても困るわな。」
井ノ原は意外とモテる。友達も多くて社交的で学校行事では必ず実行委員に名を連ねる有名人だ。本人にはあまり自覚がないらしいが、井ノ原と一緒の週番当番はとても競争率が高い。井ノ原の相方というポジションを売り買いする女子生徒がいるとかいないとかいう噂は絶えない。ただ、本当に心底、本人がそういうことに興味がないので未だカップル成立という結果が出たことはない。そして興味がないが故にあっさり断る井ノ原は時々、ちょっとした報復というおみやげをもらってくる。
「引っ掻かれた?」
「違うよ!っていうか聞いてよ長野くん!俺殴られたんだよ!週番日誌の角で!」
坂本くんは聞いた瞬間から大爆笑だけど、俺は心からご愁傷様と思う。週番日誌は分厚い上に表紙が固い。その角で殴られれば、怒りの感情フルスロットルの女子パワーで勢いよく刺さったことだろう。
「大変だったねー。大丈夫?」
「大丈夫じゃないよ!あの固ったいのの角が刺さったんだよ!」
やっぱり。
「初対面のよく知らない女の子とさ、気安くお付き合いなんてできないじゃん。だからなるたけ丁寧に断ったのにさ、いい気になってんじゃねぇよ!っつって殴るとか有り得なくない?」
女子、怖すぎる。
「俺もう週番やるのヤだよー。」
泣きそうな声で訴える井ノ原を愉快そうに笑い飛ばす坂本くんだけど、喉元過ぎて熱さを忘れているだけで、1年生の最後の方で告白タイムの被害者になったことがある。見ず知らずのどこかのクラスの女子に告白されて断ったところ、坂本はホモだから女は受け付けないらしい。という迷惑この上ない噂を流されたのだ。あの時は消化活動がすごく大変だった。女子は精いっぱいの勇気を振り絞って告白しているのにと主張するけど、男子だって軽い気持ちで断ってるわけじゃないのは理解して欲しい。せめて暴力で仕返しはやめてもらえると助かる。
「じゃあ今日は井ノ原を慰める会やってあげる。坂本くんの家で。」
「はぁ!?お前なんて俺ん家だよ!」
「坂本くんのお母さん優しいから。」
「俺っ、坂本くんのお母さんのハンバーグ食べたら立ち直れる!」
俺たちは知ってる。俺たちのキラキラ上目使い攻撃に坂本くんが勝てるわけないってコト。だから、
「・・・・・しゃーねぇなぁ。メール入れといてやるよ。」
ほらね。これで今日のところは解決。あとは井ノ原への告白攻撃が終わる日が1日でも早く来ることを祈るのみだ。友達がよく思われるのは悪い気がしないけれど、攻撃されるのは胸糞悪い。俺と坂本くんが実力行使に出る前に沈静化しますように。
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プロフィール
HN:
ごとう のりこ
性別:
非公開
職業:
妄想家
自己紹介:
無断転載、引用をすると、呪われます。
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感想、ご意見などをお寄せいただけると、管理人はニヤリとします。レスは必ずお返しいたします。
リンクの『ごいけんめやすばこ』にてお待ちいたしております。
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