やっと、めざましテレビ見ました。
イノと健ちゃんのコメントに思わず微笑ましくなりました。
肝心のPVは・・・・・
あのオンエアの仕方では分かりませんねぇ(苦笑)
5月10日
朝帰りした。だって坂本くんと会っても、どうしていいか分かんないから。でも会ったけど。
こっそり早朝に帰ったら、新聞を取りに来た坂本くんと鉢合わせた。一応「おはよう。」とだけ言って、早々に部屋に戻ろうと思ったんだけどできなかった。坂本くんが目の前に立って、じっと俺の進行方向を塞いでて。んで、スゲー困った顔で何かを言いよどんでたんだけど、じっと根気よく待ってたら大きく息を吸ったと同時に、
「俺が悪かったよ。」
謝られた。お母さんに説き伏せられたんだな。
夢、見たんだってさ。俺は夢の中で坂本くんを捨てるらしい。彼女かよ!で、それが悲しくて、しかも3日も連続で同じ夢を見たもんだから、さすがに本気でヘコんだみたい。実際に俺が坂本くんを裏切るなんてことも、なくはないって。それで勝手に気まずくなって、態度がおかしかったと。どんな夢を見たんだろう?教えてくれなかったけど。でも嬉しいな。そんなに俺のこと必要としてくれたんだったら。もう避けられてたことなんてチャラにしちゃう。お母さんに感謝だ。実は内心、どうしよう。って思ってた。このままあの日が来たら、ちゃんとあの場所に坂本くんを連れて行ける自信ないかも。って。
ちょっと、罪悪感がなくもない。ごめんね、坂本くん。
あと、7日。
5月11日
長野くんからの電話を、途中で切った。切らずにはいられなかった。
岡田の家で取説を作ってたら、長野くんから電話がかかってきた。恐くなるほどに冷めた声で、告げられたのは推論。そう、本人が言ってたけれど、とても的を得ていて心臓がバクバクいってるのが分かった。あの環境観測衛星の事故について、俺が何か知っているんじゃないか?って。それを隠して、一人で動いているんじゃないか?って。実はあの事故は事故というより・・・・・長野くんの推測をまともに聞いていることに耐えられない。だから俺は、あからさまに妖しかったとは思うけれど、電話を一方的に切った。電源も切った。それ以上は絶対に、聞きたくなかったから。さすが元同僚。見てたんじゃないの?ってくらいに真実に近付いてる。でもダメだ。俺の口からは真実は語れない。語ってしまったら、すべてが台無しになってしまう。俺は坂本くんのために、残されたわずかな時間に全力を注ぎ込むと決めたんだし。
電話を切った俺は結構、焦った表情だったみたい。岡田が心配してくれた。それから、なんだか分厚い本をくれた。『環境観測衛星の危機』と銘打たれたそれは、あの事故の少し前に出版された本らしい。内容は衛星を打ち上げたことに対するメリットとデメリットについてとか、衛星の性能の信憑性についてとか、今回の打ち上げで誰が一番利益を得たのかとか。あまり素敵な内容じゃない。どうしてこんな本を買ったのか聞いてみた。したら、最後の章が気に入ったからだ。って。その最後の章は「乗組員の心理戦」になってる。この本を書いた人は、たぶんすごい。乗組員が宇宙で毎日、ただ閉塞的な空間で地球の環境についてのデータを収集するだけでとどまるのだろうか?ああ、客観的に見れば、案外簡単に大事なことが見えてしまうんだなぁって思った。長野くんも、会社を離れて客観的に事故のことを思い返して、気付いただけなんだろう。
岡田の真意を追求しようとは思わないし、長野くんに電話をかけ直す気もない。ただ、俺は身勝手だけど強く願ってる。気付かないで。誰も、本当のことに気付かないで。何も知らないまま、恐怖に気付くことなく一瞬で、終わってしまうから。だからどうか・・・・・
あと、6日。
02 | 2025/03 | 04 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ||||||
2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 |
23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 |
30 | 31 |
検索避けが掛かっております。
リンクの際には一言お声かけにご協力ください。
V6非恋愛小説サイト様でしたら、お気軽にリンクしていただいて構いません。むしろしていただけるなんて光栄の極みです。
感想、ご意見などをお寄せいただけると、管理人はニヤリとします。レスは必ずお返しいたします。
リンクの『ごいけんめやすばこ』にてお待ちいたしております。
感想、ご意見などを『ごいけんめやすばこ』に書くのは憚られる。という方は、お気軽にメールでお寄せいただけましたら、管理人は密かに嬉し涙しつつ、お返事させていただきます。リンクの『ゆうびんきょく』よりメールフォームがご利用いただけます。