記録文書 ②

イノ誕生日突発企画、第２回です。

９係は兄登場！
うーん、波乱の予感ですね。

　４月２２日

 

　コーヒーメーカーと豆を買いに行った。

 

　坂本くんが、気に入ってくれるといいんだけど。

 

　あと、２５日。

 

 

　４月２３日

 

　シェルターのシステムにバグが見つかった。チェックと修正に一日費やす。

 

　あと、２４日。

 

 

　４月２４日

 

　剛とサッカーをした。一生分の体力を使い果たしたってくらい疲れた。

 

　相手は現役大学生さん。剛の後輩らしい。若いだけあって、体力が底なしにあるワケ。いいだけ振り回されて、負けたって剛が拗ねてた。

「アンタ、もっとがんばれただろう？」

・・・俺のせいか？ま、後半の記憶がないからなんとも言えないんだけど。もうね、疲れすぎて意識が飛ぶとか有り得ないから。一応、お詫びに夕食をおごった。あっさりチャラにしてくれた。よかった。

　ご飯食べながら、俺のことを気楽なフリーターだと思っている剛は、仕事くらいしろ。って。適当に誤魔化して笑っておいた。今さら何やったって意味ないのにね。他愛ない日常は残り少ないことを、知っちゃってるのに。隠してたってバレたら、拗ねるどころでは済まなさそう。自分だけがいい目を見ようと思ってるんじゃないんだ。だから負けてくれるといいんだけど。チョー仲良しの幼なじみくんと、最後の一日まで幸せに過ごしてくれたら。って祈ってる。

　初めて会ったとき、本気でビックリしたからね。あの、いつでもどこでもだれといてもマイペースを崩さない剛が、振り回されてるんだもん。「健くん」っていってたっけ。すごく自由。毎日が楽しく過ごせたらそれでいい。なんて宣言してた。サッカーには興味がないって一蹴。見に来たこともない。剛と仲良しなんだから、応援くらいしてあげればいいのに。

　ただ、毎日を自分の好きなように過ごす健くんの選択は、正しいと思う。

 

　あと、２３日。

 

 

　４月２５日

 

　いい天気だから洗車した。ついでに坂本くんの車もした。

　夕方から雨が降って、逆ギレされた。理不尽だ。

 

　あと、２２日。