記録文書 ③

イノ誕生日突発企画、第３回です。

ツアー先の風呂で大はしゃぎのOVER30な三人。
笑いが止まりません。
なんて素敵な大人なんでしょうね。

　４月２６日

 

　今日は遅くなりそうだから、先に記録しておく。

　

　昨夜、逆ギレした坂本くんに恐る恐る「オムライス食べたいです。」って言ったら、「いいよ。」って笑って頭を撫でてくれた。長い付き合いだから、良く分かってる。坂本くんのオムライスは俺の癒し。それを食べたいって言い出した意味、ちゃんと通じてくれて嬉しかった。

　

　っつーわけで、緊急事態発生かも。こんなところで躓くわけにはいかない。だってさ、未来がかかってるわけだから。俺が会社を辞めてまで今やってることに、打ち込んでる意味がなくなっちゃう。だから、今日はシステムとバトルして来る。

　なんてね、厄介な事態じゃなきゃいいけど・・・・・。

 

　あと、２１日。

 

 

　４月２７日

 

　嫌な予感は的中。システムの中枢部にバグが発生。

　ひと晩かけて修正した。

 

　頼むよー！なんて、思わず絶叫したのは言うまでもない。これは最後の砦。最初で最後の望み。だから絶対に失敗は許されない。たった一つのミスで、「コレ」に捧げたすべての時間は全否定されてしまう。

　バグ自体の深刻度はさほどでもなかったんだけど、心配だからシステムを細かくチェック。修正とか微調整とかが必要な箇所がいくつか見つかって、いい機会だったのかもしれない。めちゃくちゃ疲れたけど。ってなワケで、朝帰り。風呂にも入らずに爆睡しちゃったから。起きたら日が暮れてたし。過労死しても労災とかないんですけど。ま、過労死が先か、最後の日が先かって話だよね。どっちにしても、俺は立ち止まるつもりはない。何があっても立ち止まっちゃいけない。その日までは、絶対に。

 

坂本くんだけは、守るんだ。

 

あと、２０日。