この人がこの職業!?
クイーン
井ノ原 快彦 アルバイトから正社員登用してもらう条件として、少女マンガ部へ移動。
遠山ハルカ担当。
坂本 昌行 クイーンと呼ばれる人気漫画家、遠山ハルカ。
過去にあった出来事のせいで、ワガママ放題な人間に。
長野 博 少女マンガ雑誌『R-17』デスク。
坂本とは大学時代からの友人。
3年もアルバイトをしていた出版社が、正社員にならないかと誘ってくれた。願ってもいないチャンスで、2つ返事で快諾したことが、そもそもの始まり。
正社員契約には条件があると言われ、けれどそれは就労時間や賃金のことかと思い、たいていのことならクリアできるとタカを括っていたけれど、条件を聞いて、それでもやっぱり出版社の正社員なんて話はとても魅力的で、話を進めてくださいと言ってしまった自分。今となっては、早まった選択だったと後悔している。条件とは、配属を変わること。今のゲーム雑誌担当部署から、少女マンガ担当の部署へ。少女マンガが生理的に受け付けないというほど嫌いなわけではない。好んで読むこともしないが、否定的なスタンスではないのだ。ただ、担当を負かされた漫画家に会ってからは、その意見は180度変わってしまったのだけれど。
前任の担当者がストレス性の胃潰瘍で入院することになり、話が回ってきたというのは後で聞かされたこと。デスクに「君ならできる。」とは言われたものの、とてもとても、荷が重いどころの騒ぎではなかった。担当する漫画家は『遠山ハルカ』。少女マンガ界の若きクイーンと呼ばれているらしい。少女マンガだし、クイーンと呼ばれているし、どんな女性が来るのかと少しドキドキした。が、そんなドキドキを完全否定するような、ご本人様登場。紹介された瞬間、言葉を失ってしまったのは言うまでもない。顔合わせにと近所の喫茶店に現れた遠山ハルカは、すらりと背が高く、少しキツイ目をした、世間では美形の類いに入りそうな・・・男だった。
その男はペンネームで呼ばれることや先生と呼ばれることを嫌い、昼間の外出を極端に避けたがった。原稿の提出はいつも、輪転機の回り始める寸前。そのくせ信用できない。とアシスタントを一切雇わず、少女マンガを心からバカにしていて、タバコとコーヒーが常に手元にないと原稿にはいっさい手を着けない。料理ができないので食事の用意も担当の仕事。指定された店で、指示されたとおりの物をテイクアウトしてくること。できなければこのときもまた、原稿を書くことを止めてしまう。夜になると飲みに出かけてしまい、もちろん原稿は進行具合などお構いなしで放置、朝帰りが当たり前。取材だといって行き先も告げずに何日も行方をくらます。など、言い出したらキリがない程のワガママ放題。前任者がストレスで体を壊してしまったことにも、納得がいった。
人気作家ということで、デスクはワガママなことなども周知の事実で黙認。だが、そんな傍若無人な振る舞いには理由があるらしく、遠山の大学時代からの友人でもあるデスクが、何かを知っているのに隠している様子で・・・・・。
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