昔、学校で得た知識をフル活用。
予告編だけなので可愛くおさまっています。多分
魚が必ずしも泳げると思ったら大間違いなのだ
「損?するわけないじゃない。お金が有り余って困るくらいにしてあげるよ。」
確かに物理的な損はしていない。むしろ、右肩上がりでいることを止めない業績に、嬉しい悲鳴が四六時中止まらないくらいだ。が、それとこれとは・・・・・
「この店始まって以来の大赤字、出したい?」
別だと、俺は思う。
「常識で考えれば分かるでしょ?森田貿易の会長の孫が、自ら注文しに店まで来たんだよ。断った時点で、この店の評判は風前の灯にまで落ちるに決まってるじゃない。だから、やってもらわないと困るの。って言うか、やりなさい。」
別なんだ。
「シュクル・フィレの実演の何が、そんなに嫌なの?練習すれば、坂本くんは器用だから絶対にできるようになるよ。」
何が嫌だと、あえて聞くのか?
「別にさ、食べろとは言ってないんだし、どうせイブったって予定もないんでしょ。」
「長野くん、もういいよ。そんなに時間はかからないと思うから、俺が行く。」
是非そうしてくれ。
「何言ってんの?井ノ原。クリスマスイブに工房を空にするなんて、自殺行為だよ。ここに手の空いてる人がいるんだから、行かなくていい。」
「でも・・・・・」
「もう、付き合いきれないね。決定!坂本くんはイブまでにシュクル・フィレをマスターして、クロカンブッシュをお孫さんの家に届けて、仕上げをする。井ノ原は死ぬ気でケーキを作り続ける。俺は死ぬ気でお客さんを捌き続ける。以上。」
「俺は、絶対にやらないぞ。」
「却下!」
店のオーナーに向かって、従業員のとる態度じゃないだろ。
「ねぇ、井ノ原。やっぱりフォレ・ノワールはやめてさ、ブッシュ・ド・ノエルのチョコレートバージョンにしない?その代わり、ホロー・チョコレートやりたいな。」
「いいよ。子供もきっと喜ぶし。」
話を勝手に完結させるなよ。
「おい、長野。俺はやらないと言ったんだ。」
「そうだ、坂本くんの特訓もしなくちゃ。井ノ原、できそう?」
「ホロー・チョコレートは早めに仕込めるし、ケーキは予約を締め切ってから本腰を入れるから、大丈夫だよ。」
大丈夫じゃねぇし。
「坂本くん、お店が儲かるためなら協力は惜しまないって言ったよね?」
言った。言ったがそれは・・・
「森田貿易のお孫さん、何かあると必ずウチで注文してくれるんだ。今回なんて、言い値で払うってさ。ケーキ代に技術料に出張費。税込みで、そうだな、2万円近くは吹っかけられると思うよ。すごくない?」
・・・・・・・・・・・・・・。
「大体、クロカンブッシュって、何だよ?」
「だってさ、井ノ原。」
「えー。そこからなのぉ?」
井ノ原 快彦 洋菓子店『Un marché heureux』パティシエ
長野 博 同洋菓子店従業員
坂本 昌行 同洋菓子店オーナー兼出資主。
03 | 2025/04 | 05 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | ||
6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 |
20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 |
27 | 28 | 29 | 30 |
検索避けが掛かっております。
リンクの際には一言お声かけにご協力ください。
V6非恋愛小説サイト様でしたら、お気軽にリンクしていただいて構いません。むしろしていただけるなんて光栄の極みです。
感想、ご意見などをお寄せいただけると、管理人はニヤリとします。レスは必ずお返しいたします。
リンクの『ごいけんめやすばこ』にてお待ちいたしております。
感想、ご意見などを『ごいけんめやすばこ』に書くのは憚られる。という方は、お気軽にメールでお寄せいただけましたら、管理人は密かに嬉し涙しつつ、お返事させていただきます。リンクの『ゆうびんきょく』よりメールフォームがご利用いただけます。