V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.370
2011/01/21 (Fri) 17:06:17
高校生トニセン小話更新です。
3人の少し昔を振り返る話。
出演 : 坂本 昌行 ・ 長野 博 ・ 井ノ原 快彦
3人の少し昔を振り返る話。
出演 : 坂本 昌行 ・ 長野 博 ・ 井ノ原 快彦
本音
ごもっともな疑問を寺山先生は何度も投げかけてくる。もう長野くんの存在そのものがストレスなんだろうなぁ。かわいそうだなぁ。ま、おれには関係ないけど。
で、先生の質問というのは「なんでお前ら3人そろってこの学校なんだ?」というもの。俺たちが通ってる北濱宮高校はノッてるときの坂本くんの成績くらいの生徒が集まっている。つまり上の中くらいだ。長野くんの成績は常人を逸して高いレベルだから、濱宮高校に行ってもおつりがくると言っていい。俺の成績だと入学できたことは奇跡に近い。こんな3人がそろって通っている理不尽さでも訴えなければ平常心を保っていられない程、先生は追い詰められているんだろう。その矛先をストレートに当人にぶつけるのはいかがなものかと思えなくもないが、確かにおかしな取り合わせに違いないのは事実だ。
高校入試に向けての進路相談の時に、実は俺たちは当時の担任を相当に困らせた。俺は自分の成績に見合った私立を受けることにはなっていたが、本来の受験では本命扱いされる公立高校で記念受験という暴挙に出た。比較的自由な校風の北濱宮高校を受けたいと言ったのだ。担任は大いに渋ったが、親も好きにしろと言っていたし、あっさりとスルーして願書を出してしまった。坂本くんは面倒臭いと言って受験自体乗り気じゃなかったから、担任が提示した3校の中で一番偏差値の低い北濱宮高校を選ぶという適当な感じだった。受験のために勉強をがんばる気は毛頭なかったらしい。そして長野くん。長野くんは進路相談でまず最初に俺と坂本くんの志望校を聞いた。そして2人が被っている公立の北濱宮高校1本にあっさり決定。担任はもっとレベルの高い高校、せめて濱宮高校に行かせたかったらしいけど、説得及ばず意見が変わる事はなかった。坂本くんと長野くんが合格したのは当然だけど、俺は本当に奇跡の合格劇。担任に合格の報告をしたら、失礼にも「お前は奇人変人かー!」と大声で叫ばれたほどの出来事。こうして無事に3人で北濱宮高校生となったのがもう1年以上前の話。
この説明はもう数え切れないほどしてきてるんだけど、まぁ長野くんが相手じゃ並大抵の理由では納得できないだろう。とはいえ潔く諦めてもらうほかないのに。
「ところでさ、井ノ原。」
「何?」
「英語の小テストが3点だったって話を小耳にはさんだんだが、それはガセネタだよな?」
「長野くんは満点だったらしいよ。あと坂本くんは46点だったんだって。惜しいよね。」
「で、お前は?」
「長野くんの頭の中ってどうなってるんだろう。何か特別な成分の脳なのかなぁ。」
「ガセじゃなかったんだな。」
「そうだ!学食の自販に新しくカフェラテ入ったんだ。飲みに行かなきゃ。」
「いーのーはーらー。」
「じゃあ休み時間終わりそうだから教室戻るね。あんま悩むとハゲるよ、センセ。」
先生がまだ何やら喚いてるのはスルーして、さっさと職員室から退散した。俺の名誉のために言っておくけど、小テスト3点は真っ赤な嘘だ。俺はちゃんと8点取った。
※ 50点満点の英語の小テストでした。
※ 北濱宮高校は濱宮高校からのれん分けされた高校でレベルはかなり下がります。
ごもっともな疑問を寺山先生は何度も投げかけてくる。もう長野くんの存在そのものがストレスなんだろうなぁ。かわいそうだなぁ。ま、おれには関係ないけど。
で、先生の質問というのは「なんでお前ら3人そろってこの学校なんだ?」というもの。俺たちが通ってる北濱宮高校はノッてるときの坂本くんの成績くらいの生徒が集まっている。つまり上の中くらいだ。長野くんの成績は常人を逸して高いレベルだから、濱宮高校に行ってもおつりがくると言っていい。俺の成績だと入学できたことは奇跡に近い。こんな3人がそろって通っている理不尽さでも訴えなければ平常心を保っていられない程、先生は追い詰められているんだろう。その矛先をストレートに当人にぶつけるのはいかがなものかと思えなくもないが、確かにおかしな取り合わせに違いないのは事実だ。
高校入試に向けての進路相談の時に、実は俺たちは当時の担任を相当に困らせた。俺は自分の成績に見合った私立を受けることにはなっていたが、本来の受験では本命扱いされる公立高校で記念受験という暴挙に出た。比較的自由な校風の北濱宮高校を受けたいと言ったのだ。担任は大いに渋ったが、親も好きにしろと言っていたし、あっさりとスルーして願書を出してしまった。坂本くんは面倒臭いと言って受験自体乗り気じゃなかったから、担任が提示した3校の中で一番偏差値の低い北濱宮高校を選ぶという適当な感じだった。受験のために勉強をがんばる気は毛頭なかったらしい。そして長野くん。長野くんは進路相談でまず最初に俺と坂本くんの志望校を聞いた。そして2人が被っている公立の北濱宮高校1本にあっさり決定。担任はもっとレベルの高い高校、せめて濱宮高校に行かせたかったらしいけど、説得及ばず意見が変わる事はなかった。坂本くんと長野くんが合格したのは当然だけど、俺は本当に奇跡の合格劇。担任に合格の報告をしたら、失礼にも「お前は奇人変人かー!」と大声で叫ばれたほどの出来事。こうして無事に3人で北濱宮高校生となったのがもう1年以上前の話。
この説明はもう数え切れないほどしてきてるんだけど、まぁ長野くんが相手じゃ並大抵の理由では納得できないだろう。とはいえ潔く諦めてもらうほかないのに。
「ところでさ、井ノ原。」
「何?」
「英語の小テストが3点だったって話を小耳にはさんだんだが、それはガセネタだよな?」
「長野くんは満点だったらしいよ。あと坂本くんは46点だったんだって。惜しいよね。」
「で、お前は?」
「長野くんの頭の中ってどうなってるんだろう。何か特別な成分の脳なのかなぁ。」
「ガセじゃなかったんだな。」
「そうだ!学食の自販に新しくカフェラテ入ったんだ。飲みに行かなきゃ。」
「いーのーはーらー。」
「じゃあ休み時間終わりそうだから教室戻るね。あんま悩むとハゲるよ、センセ。」
先生がまだ何やら喚いてるのはスルーして、さっさと職員室から退散した。俺の名誉のために言っておくけど、小テスト3点は真っ赤な嘘だ。俺はちゃんと8点取った。
※ 50点満点の英語の小テストでした。
※ 北濱宮高校は濱宮高校からのれん分けされた高校でレベルはかなり下がります。
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