V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.365
2011/01/07 (Fri) 18:00:14
高校生なトニセンの小話1話更新です。
本当に小話です。
ものすごく小話です。
出演 : 坂本 昌行 ・ 長野 博 ・ 井ノ原 快彦
本当に小話です。
ものすごく小話です。
出演 : 坂本 昌行 ・ 長野 博 ・ 井ノ原 快彦
君が好き
斜め後ろを走る自転車から坂本くんが長野くんに大声で何かを聞き返す声が聞こえた。きっと長野くんが学校に行くのが面倒だとかダダをこねて、坂本くんがたしなめているんだろうと思う。いつものことだ。今日から俺たちは2年生でつまり今日が始業式で今日からクラスメイトも担任教師も一新される。昨日の夜までは新しい1年にちょっとワクワクしていたのだが、登校してがっくりきた。と同時に激しい同情の念も抱いた。校門で俺をご丁寧にお出迎えしてくれた1年生時の担任、寺山先生に残念なネタばらしのご説明を受ける事になったのだ。ちょっと・・・・・もとい、かなり手のかかる変わり種な長野くんは2年生になっても寺山先生が引き続き担任であり、坂本くんと俺は同じクラスらしい。俺と坂本くんは別にかまわないとして、今年こそ寺山先生はストレス性の胃炎か何かで入院するんじゃないかと心配した。
話は戻って通学路。2度目のやり取りが聞こえた瞬間、坂本くんの絶叫と急ブレーキの音もほぼ同時に聞こえたものだから慌ててブレーキをかけて振り返る。学校へ向かう途中の急な坂道。寺山先生に泣き疲れて、始業式くらいはまともに長野くんを出席させよう。作戦を決行中だったわけだが、振り返ったそこにいたのは坂本くんだけ。おや?と思う。せめて始業式後のホームルームには間に合わせなければと、俺と坂本くんはかなりのスピードで坂道を下っていた。しかし坂本くんの自転車の後ろに長野くんの姿はない。寝ているところを半ば強引に着替えさせて自力での自転車登校は不可能だろうと考えて坂本くんが2人乗りで連れて行く事になったはずだが、肝心の長野くんはいない。若干青ざめた表情で肩を落とす坂本くんに、俺が事情説明を求める事にする。
「何がどうなっちゃったわけ?」
「長野が・・・飛び降りた。」
「はぁ?」
「可愛い子猫見つけた!っつって長野が急に飛び降りたんだよ!」
「ああ、それはびっくりするね。」
「俺はっ、俺は寿命が1.5カ月縮んだ・・・・・。」
坂本くんは心拍数急上昇中らしく、ぐったりと座り込んでいる。周囲を見回しても渦中の人物の姿はない。きっと子猫を追いかけてどこかへ走っていってしまったのだろう。いい天気だなぁ。と空を仰ぎながら思い至る。長野くんはどこまで猫を追いかけて行ったんだろう?その捜索範囲によってはホームルームにすら間に合わないかもしれない。
(先生ごめん。)
心の中で謝罪しつつ、慰めにもならないが、とりあえず連絡の電話を1本入れておこう。と携帯電話を取りだした。
※この十数分後、長野くんは子猫を抱いて嬉しそうに戻ってきます。
そしてせめてHRには出させたかった寺山先生が学校所有のワゴンで迎えに来ました。
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性別:
非公開
職業:
妄想家
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