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V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.
2024/12/26 (Thu) 18:38:09

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No.265
2008/08/30 (Sat) 21:56:21

長いタイトルの短編を更新です。

とにかく、タイトルのやけに長いものを書きたくなりました。
その長さは、本編にてご確認いただけましたら幸いです。

そして暗いですね。壮絶に。
こういう思考のイノを書くのが好きなもので(←鬼か!)


出演 : 井ノ原 快彦 ・ 坂本 昌行













壮絶に残酷な夢に魘されて目覚めた朝
 果てしなく広がる砂漠に息を潜めるオアシスの如く
  あなたの声が心に微かな安らぎと一縷の潤いを与えた
 
 
 
 
 輪郭の確かでない事は嫌いだ。夢と現実の区別がつかなくなって、もう頭の中には不安しかなくなってしまうから。
 
 
 誰も知らないのだ。とても短かなその一言が、俺と世界を繋いでいることなど。前日の別れからのどれだけかの時間に、じわじわと身体どころか精神の奥底まで浸透する黒い何かと戦い、今にも崩れそうになった俺を支える大切なモノ。
「おはよう、井ノ原。」
ずっとずっと聞き続けてきたその声は、特効薬という表現が相応しいのかもしれない。長い付き合いだと公言しても、何の保障にもならない事は知っている。新しい姿を見るたびに酷く怖くなって、一瞬も足を止めることなく前へ進んでいく背中に手を伸ばそうと必死な俺の、醜い表情を彼は知っているだろうか。
「井ノ原?」
「ん?うん。おはよう、坂本くん。」
幸か不幸か俺は演じることが上手になった。作り笑いをマスターして、彼を騙すことに心を痛めるなどという純粋な気持ちは、どこかに置き去りにして久しい。いずれ壊れることになるだろう。俺は消え去るに違いない。ただ、その日までは甘えた戯言であっても、彼の声が聞こえる場所で生ぬるいお湯の中を漂っていたいと願う。
 
 
 夢を見た。直感で正夢だと悟った。眩いばかりにあふれるライトと耳を劈くほどに大きく勢いを持った歓声の中、舞台に立っていたのは5人のV6という人たちだった。
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