V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.303
2008/12/23 (Tue) 22:14:21
クリスマス短編、更新です。
クリスマスという行事そのものには触れていませんが・・・・・・・
意識はしています!(←必死)
出演 : 井ノ原 快彦 ・ 坂本 昌行 ・ 三宅 健 ・ 長野 博
クリスマスという行事そのものには触れていませんが・・・・・・・
意識はしています!(←必死)
出演 : 井ノ原 快彦 ・ 坂本 昌行 ・ 三宅 健 ・ 長野 博
1st Anniversary
あけてびっくり、たまてばこ。
いつだって一番でなければ満足できない。一番になれないのなら、生きている意味さえないに等しいんだ。
一番になる方法を、見つけた。
バカとしか言いようがない。って呆れる?それとも、他にもっと方法があったはずだって怒る?だけど、だけどね坂本くん、俺の心が選んだことなんだよ。だから絶対に後悔なんてなくて、むしろ幸せな結末だって言える。自分の力で、勝ち取った望み。
全力で罵倒されそうだ。を通り越して、徹底的に嫌われるかな。卑怯なやり方で強引に引き込んで、本当に健には申し訳ないと思ってる。人間としての倫理がどうとか、一方的に未来を与えられた人間の気持ちがどうとか、理論武装で抗ってくれて、嬉しかった。
満足でしょう?これからも親友と共に生きていくことが出来るんだから。せいぜい何も知らぬまま軽率に余生を過ごせばいい。知らず奪ったものが歯車の行き違いを齎したとして、もう手遅れだ。欠けたパーツを取り出す事は、不可能なのだし。ザマアミロ。
「井ノ原、この俺が生まれて初めて神に救いを求めてんだ。笑えるだろ?」
――そうだね。坂本くんはその人を選んだんだもんね。
「俺、井ノ原くんのこと許さないからな。」
――ありがとう。けど健、恨みの矛先は『あの人』に向けてくれよ。
年の近い友達ができたことに浮かれている間に、道を間違えた。メールを読んで初めは意味が理解出来なかったけれど、そう、毎日会社で会うのに帰宅してからも電話をかけて寄越す女子高生並みのノリをした井ノ原が、何故こんなにも大きなニュースをメールで済ませたのか。何かを言われることがイヤだったのだ。決定事項に水を差されて気持ちが僅かでも揺らぐ事を恐れて、無機質な、絵文字も一切ないシンプルなメールで・・・・・。
その時も俺は病院にいた。屋上でタバコを燻らせながら、初見のメールに少し苦笑なんて浮かべたり。単純に長野に朗報となる報せが届いたことだけを捉え、呑気にも事実だったら最高の展開じゃないかと愉快な気持ちになっていたものだ。
三宅という医者からドナーが見つかるかもしれないという話を聞いてやっと、違和感を感じたのだから腹が立つ。彼の「井ノ原さんから聞いているかもしれませんが。」という前置きに、あまりにも遅すぎる、すべてが繋がった感覚。予め周到に準備をしていた。どんな理由かは分からないが、前もって用意されていたシナリオ通りにすべては進む。
俺がそれを喜ぶと思ったのか?
極度の寂しがり屋だとは気付いてたけど、まさかここまで過剰に固執してるなんて考えもしなかった。会社で良くしてくれる先輩がいるんだと、まるでお兄ちゃんが出来たみたいだと嬉しそうに笑って話していた。深みに嵌って自滅するほど、依存した存在。
臓器移植は何例も手がけていてエキスパートだといつの間にか勝手に呼ばれてたとして、このケースにはさすがに動揺を隠せない。自殺して運ばれてきた脳死状態に陥った友達の肺を、特発性間質性肺炎を患った患者に移植する手術を執刀する。
レシピエントの情報は得ていた。長野博。井ノ原くんが大好きな先輩だと豪語する坂本さんという人に最近出来た、親友らしい。叶わないと分かっていても、必死に阻止しようと説得し続けたよ。そんな理由で友達が死ぬことに、納得できるわけなかったからね。
「健、本当にごめん。」
――その表情ってずるくない?何も言えなくなっちゃうじゃん。
でもさ、井ノ原くんはこれでよかったって笑えるんだもん。しょうがないよ。
一番の座を譲りたくないというワガママも、その真実さえ明るみに出なければ美談として称えられるのだ。素晴らしい演出。
これで坂本くんの中で一番強く印象に残るのは、俺ってことになった。
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