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V6井ノ原快彦氏主演の妄想非恋愛小説を取り扱っております。
No.
2024/05/06 (Mon) 15:04:50

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No.293
2008/11/27 (Thu) 22:28:09

アンラブリンク祭り『コンサート企画』出展作品です。

これは書き上げるのに苦労しました。
まさに難産!
楽しかったのですが、非常に焦った記憶があります。
間に合わない・・・・・。
終始アップアップしていた作品でしたね(苦笑)。


明日は『昭和島ウォーカー』の観劇に行ってまいります。


出演 : 井ノ原 快彦 ・ 坂本 昌行 ・ 長野 博









ゲンソウノカナデ
 
 
 
 お飾りの彼は、機械的に仕事をこなす。そこに意思はなく、次から次へ押される判は常に心無い誰かの欲望の賜物を生み出す最後の一線。かつての彼ならば、決して許さなかったであろう。いや、かつての彼ならばその地位に座ることなど在り得なかった。数十枚の書類に一度たりとも目を通すことなく判を押し終えた彼は、待ちきれないと言わんばかりの勢いでライブラリへ向かう。何がしたいのか、何が言いたいのか、何を求めているのか、知っているのに傍観者を決め込んでいる臆病な自分を、あの子は激しく叱責するに違いない。奇しくも今日が一年目の日なのだと、彼がせめて認めてくれたなら少しだけ、現状は上方修正されるという希望的観測は虚しい妄想。
 
 
 世界中が不幸せで、人々の不満や不安は捌け口を政府に狙い定めていた。今年に入って5度目を数える首相が殺されたというニュースは、マスコミがどれほど扇情的な取り上げ方をしたとして、もうお馴染みになりすぎて目新しさの欠片もない。近頃では首相の任に就くことが、皮肉をたっぷりと込めて『罰ゲーム』と呼ばれているようだ。しかし万人がこの由々しき事態を黙認しているということは決してなく、今では化石に等しい正義という言葉を信条に掲げる者も存在する。いかに逆境に追い込まれても諦めない、僅かな良心。
 『政務部中央管理室』の主席管理官は、30歳になったばかりの見た目はさらに20代半ばにも見えそうな若い男が務めていた。父親は2代前の首相、母親は現役の地方分権統括大臣という生粋のエリート。彼が親のコネだけで成り上がった中身のないお坊ちゃまであれば、周囲にはもっと多くの味方が生まれていたかもしれない。しかし絵に描いたような熱血正義感は不正を心から忌み嫌い、この国の政治を根底から浄化することに邁進する姿は当然、集める。敵意を。能ある鷹は爪を隠す。を見事に実演して、管理官になった途端に井ノ原はその才覚を遺憾なく発揮させたのだ。クリーンな政治で国を立て直すと、はっきり公言していた。歴史上類を見ない徹底した調査は日々行われ、悪しき風習や腐敗した人間は容赦なく排除する。敵ばかりが増えていき、失脚を目的とした動きは後を絶たない。彼に悲劇めいた末路が訪れたのは、就任から2年と少しが経った頃。自らの補佐官に高卒でまったくコネも持たない3年目の議員を大抜擢したのが、最大の火種。
 
 国会議事会館を狙ったテロが起こると、実しやかな嘘が日常会話の常になっていた秋の話。
 
 消費税率を上げるか下げるか。国の抱える赤字を税金ですべて補うなんて稚拙な考え方を振り翳し、かく言う自分たちはといえば毎夜都心の高級クラブで豪遊、休日にはゴルフや旅行。それらはすべて、領収書という魔法の紙切れで接待費として計上していた。ひと昔前の政治家の常套手段。近頃ではもっと狡猾なやり口ばかりを相手にしていたから、中央管理室としては盲点を突かれた形。環境開発省の古株議員たちに対する査問委員会を明日に控え、井ノ原は準備に忙殺されていた。微塵の悪意も許さないと走り続けるならば、そのやり方に異議を唱えて離れていく人間の方がずっと多い。サポートしてくれる人間がいない分、仕事のボリュームは増える。半ば強引に補佐官に引き上げた坂本だけは、根気強く手伝ってくれているが。
「管理官、ここは省略しない予定ではありませんでしたか?・・・・・管理官?井ノ原管理官!」
「っと、え?何?」
「明日の菊田環境開発大臣に対する質問内容で、確認をしています。昨年12月に忘年会と称して行われた料亭での会合について、民生党の近江議員との間に多額の金銭の遣り取りがあったというくだりですが、この金銭の流れについては詳細に渡り読み上げるはずですよね?この書類上ではその部分が割愛されているのですが。」
「うっそ!ごめん。訂正前の書類の方、渡した。新しいの作ってあるよ。すぐにプリントアウトするから。」
睨むようにパソコンの画面に見入っていた井ノ原は、指摘にあたふたとマウスを滑らせる。その様子を見ながら、坂本はここ数日のスケジュールを振り返り、ため息をついた。すでに4日、井ノ原はここに詰めたまま、仮眠もろくに取っていない。
「ため息とかひどくない?そりゃ間違えた俺が悪いんだけどさー、そういうのは隠れてやってよ。」
新しい書類を手渡しながら、井ノ原の意識はすでに目の前の仕事に戻されている。砕けた口調で抗議をしていても、張り詰めた気持ちをしっかりと維持していた。緩和のないまま持続を余儀なくされる緊張は、不必要な疲労感を多分に蓄積させているはずなのに。
「管理官、ひと息入れましょう。」
「あー、気付かなかった。ごめんね。タバコ吸ってきていいよ。コーヒーとか飲んでもいいし。坂本くんって黙々と仕事する派だからさぁ、つい忘れちゃうんだよね。」
「ひと息入れるのは管理官です。まだ帰って頂くわけにはいきませんが、1時間程度の仮眠ならば充分に取れる時間があります。」
「俺はいらないって。全然元気だし。もうパワー有り余ってるっていうの?歌も歌っちゃう!」
言うなり本意気で披露され始めた井ノ原の歌声は、坂本に顰め面をさせただけ。ギターが趣味である井ノ原の歌声は、プロの歌い手を軽く凌駕するほどの達者ぶりで有名である。ところが今のそれは、意思もないのに無理矢理為されているような強引なもので、とても耳障りだ。リミッターを振り切るほど疲労している事を裏付ける充分な証拠であり、危険信号に値した。
「長野さんを呼びましょう。俺の言う事は梃子でも聞き入れてくださらないようなので。」
「・・・・・・・・わーかった。降参。長野くんに告げ口されたら俺、向こう2週間は仕事できないじゃん。分かったよ、休憩するからさ、だから長野くんには絶対に内緒にしといて。今が一番大事な時なんだ。坂本くんだって分かってんだろ?俺が戦線離脱するのを手ぐすね引いて待ってる連中は掃いて捨てるほどいる。きっと長期休暇を取れば秩序は乱れ放題になるし、そこに漬け込んで辞任を迫ってくる連中もたくさんいるに決まってるから。だから、俺は是が非でもここにいなければならない。国民が幸せだなって笑ってくれる国を、作るために俺たち政治家は存在するべきなんだしね。」
ひらひらと降参のポーズで手を振って平然と重大な決意を言ってのける。30歳という若さで異例の出世を果たしたことに陰口は絶えないし、嫌がらせの類も多い。適正が十二分に備わっているからこそ選ばれた人物であるのに、そこにはまったく目もくれないで。内閣政務長官の第一秘書である長野と、中央管理室補佐官の坂本。確実に肩を持つことが保障された人間が2人しかいなくとも、弱音を吐かず、背を向けず、この国の明るい未来を見据える。だから共に働きたいと、強く願った。坂本は今し方渡された書類が完璧であることに満足し、ぶちぶちと文句を言いながらも席を立ち、仮眠に向かう井ノ原を見送るはずだった。穏やかな時間を、わずかでも提供できると。
 身の危険を感じるほどの嫌がらせは、これまでに一度しか起こっていない。吹き抜けのエントランスを歩いている際に、消火器が投げ落とされた。犯人は分からずじまいだったが、特に怪我もしていないので構わないと笑って流した井ノ原。もうそれは半年以上前の話で、以降は取り立てて派手な動きがなかったせいだ。完全に、油断をしていた。入り口の傍らに置かれたみかん箱ほどのダンボール。差出人が内閣調整室で品名が書類だったため、何の疑問も持たずに後で井ノ原に確認してもらえばいいと、数時間前から放置していた。迂闊だった。自分宛ての荷物に気付いた井ノ原は、内閣調整室からという部分に首を傾げながらも箱を開け、硬直する。カチリと無機質な音がして、一連の出来事を訝しんだ坂本も箱を覗き込む。いつかこんな日が来ると、もっと警戒しておくべきだったことを後悔したのは、言うまでもない。
「爆弾だねぇ。」
俄かに緊張を交えた口調で、けれど努めて冷静に言った井ノ原は箱を抱える手に力を込めた。
「危険です。静かに床に置いて、すぐにここから離れましょう。」
「うん。映画のヒーローみたいに自分で解体とか、出来ないしね。」
さすがに爆弾が相手となれば立ち向かう術がない。素直に箱を極力そうっと足元に置いた井ノ原は、デジタルタイマーの刻む時間が残り18分である事を確認し、内線電話を手に取る。
「もしもし、管理室の井ノ原です。爆発物らしきものが持ち込まれましたので、館内に残っているすべての人間の避難をお願いします。」
咄嗟に周囲のことにまで頭の回る冷静さに舌を巻く。受話器を肩で挟み、手はパソコン内のデータのバックアップに余念がない。坂本は自らも使用中のノートパソコンを抱え、カチカチと否な音を立てる箱から、送り状を慎重に剥がした。重要な証拠となりうるものを回収しないわけにはいかないからだ。
「お待たせ!じゃあ全力で逃げよっか。」
「はい。」
残り時間は15分。走れば充分に建物の外に辿り着ける時間がある。しかし井ノ原が一緒に逃げる体勢にいる事を確認し、坂本がドアの前に立とうとした瞬間、経験したことのない大きな音と衝撃が襲い掛かった。強く瞑っていた目をゆっくりと開けばそこに広がったのは、アクション映画のクライマックスシーンさながらの光景。破壊された壁と天井、破片をばら撒いている機械類やモニター、そこかしこから煙が上がり、停電も助けて視界は最悪だ。それでも必死に井ノ原の姿を探す。
「井ノ原管理官!ご無事ですか?井ノ原管理官!」
「俺はへーき。坂本くんこそ大丈夫?怪我とかしてない?」
「どこにいらっしゃるんですか!管理官はお怪我とかっ・・・・・・・」
「落ち着きなよ。へーきって言ったじゃん。それよりさ、暗くてなんも見えないから非常電源入れてくんない?」
「はい!すぐに!」
フル回転に比例するように混乱しがちだった思考を落ち着かせ、言われたことを実行に移すために立ち上がろうとして、少し焦った。何かの破片でも当たったのか、足を怪我したらしい。おそらく大量の血液がじっとりと皮膚を這うように流れる感覚を、視覚抜きの状態でもしっかりと伝えてくるほどの傷はどの程度か分かりかねる。けれど、最優先事項はそこではない。早く非常電源を入れて、井ノ原の無事を確認するべきだ。無理をして勢い任せに立ち上がろうとした坂本は、見事にバランスを崩して転んでしまった。尋常でない痛みは、傷が軽傷でない事をしっかりとお報せしてくれているのだろう。手探りで力を込めて捕まることの出来る箇所を求めていると、聞こえてきたのは心配を滲ませた声。
「坂本くん、本当に大丈夫?」
「すみません。お恥ずかしながら動揺しているようです。すぐに非常電源を入れます。」
「大丈夫。大丈夫だから落ち着いて。俺が気持ちの落ち着く歌、歌ったげる。」
聞いたことのない歌。力強い井ノ原の声にとてもよく合う、前向きな言葉がふんだんに歌詞に盛り込まれた歌。自分が爆発に巻き込まれたことなど忘れてしまいそうだ。忘れてしまいそうなのではない。忘れるのだ。怪我なんて負っていない。さっさと立ち上がって非常電源を入れ、井ノ原の無事を視覚で確認し、現状を把握するのが仕事。少し移動してぶつかった壁に背中を押し付け、引き摺るように立ち上がる。上着のポケットに入れていた携帯電話の液晶が発する小さな明かりを頼りに、非常電源の内蔵された壁を必死で捜し求めた。焦りも痛みもすべて拭い去ってくれる井ノ原の歌声に後押しされながら奮闘すること数分、ひしゃげたそこが非常電源のハッチである事を確信し、もう今さら多少破壊箇所が増えようと関係ないとばかりに引き剥がし、現れたブレーカーのレバーを力いっぱい下ろした。数箇所に設置された非常灯がじわりと点り、部屋を襲った惨状を明るみにしていく。まるで空襲に遭った戦場のようだ。息を呑み、自分の足を襲った怪我を迂闊にも見てしまって座り込む。が、目的は絶望することではない。我に返って気付く。いつのまにか途絶えていた井ノ原の歌声。
「管理官!」
聞こえるのは、パラパラと落ちる細かな物の音。
「どこにいらっしゃるんですか!管理官、返事をしてください!」
瓦礫の中を、些細なものも見落とさないように目を凝らしながら歩く。
「管理官!」
あんなにもしっかりと歌を歌えていたのだ。坂本の声はちゃんと聞こえていて、返事があるのが当たり前。井ノ原はどこにいる?壁際?机の下?そして坂本が倒れ込んだ場所と対象となる反対側の壁際に、視線を釘付けにした瓦礫の山。全体を捉えるべく視線を移動させて、悟った。
「いの、はら・・・・・いのはら、かんりかん。」
わずかに覗く手は、見紛うことない。小川のように筋を作って流れ出す血、最後の願いを託されて投げ出されたのか、無傷で転がるUSBメモリ。理解の範疇を凌駕していた。爆発後、大きな物音はなかった。井ノ原の声はいつも通りに明るく元気で、歌を歌うことさえ・・・・・・・
「うそだ。うそだ、ここじゃない。・・・・・井ノ原管理官!どこにいらっしゃるんですか!井ノ原管理官!管理官!返事をしてください!お願いですから!どうかっ、どうか返事を!井ノ原管理官!」
何度呼んでも、返事が寄越されることはなかった。それでも坂本は井ノ原の名前を叫び続け、救助隊が駆け込んできて引き摺るように担架に乗せられても、その声が途絶えることはなかった。
 
 歌?井ノ原さんは、瓦礫の下敷きによる圧死です。即死の人間が歌を歌うことは、不可能ですよ。
 
 悪い噂が流れようと蠢いたが、すぐに誰かしらの圧力で握り潰された。坂本が自分が助かるために、井ノ原を見殺しにしたのではないかと。それは坂本の身を案じてくれた者の仕業ではない。坂本に利用価値を見出した一部の権力者の仕業だ。奇跡の生還を果たした悲劇のヒーローに仕立て上げ、井ノ原の後任として就任させた。爆破テロに巻き込まれながらも果敢に立ち直った議員の姿は、とても感動的な話になって浸透していく。世間の同情を大いに買った坂本は、その意思を受け継ぐ気力を持ち合わせていない。最後まで共に働く者の事を気遣ってくれた人。死んでしまってもなお、正義を貫き通した。あの日の記憶は心の中から抹消されることなく、時間が経過するごとに鮮明になる。2人が部屋を出ようとしていた瞬間、ピッという音がして、坂本は強く突き飛ばされた。明らかに井ノ原だろう。電子音の正体はタイマーがゼロになった音で、原因は不明だがきっと偶然にも、その様が井ノ原の視界に入ってしまったのだ。突き飛ばされたおかげでドアから身体半分を出す形で倒れこんだ坂本は、左足に深い裂傷を負うに留まった。そして、歌声。間違いない。井ノ原は歌を歌って、最後まで責任を持って、見離すことなく、坂本を救った。押し寄せるのは後悔ばかり。自分がいなければ井ノ原は助かっていただろう。身を挺して誰かを助けたせいで犠牲になることなんてなかったのだから。自分のせいで、そうだ、自分が殺したに等しい。優秀な人材だと井ノ原は太鼓判を押してくれたのに、ノンキャリアでコネもない一介の議員を大きなポストに導いてくれたのに、恩を仇で返した。裏切ったのだ。最低の行為、この身が朽ち果てても、きっと許されない。
 
 
 査問委員会の記録映像を繰り返し見ているのは、未だ消えることのない傷を誤魔化すため。目を閉じて国会議事会館の議会堂を思い描く。鮮明に現れる姿に安堵し、目を逸らす。
アンナジコハナカッタ。
ダッテカレハイキテイル。
サモンイインカイデリッパニヤクメヲハタシテイルジャナイカ。
カレハシンデナドイナイ。
ウタゴエガキコエタノダカラ。
ソウダ。
ジコハユメ。
ジコハワルイユメ。
ウタゴエガキキタイ。
カレノウタゴエダケガキキタイ。
キキタイ。
キキタイ。
「今日で1年ですね。」
お飾りで終わるような下らない人間ではない事を、気付かせたかった。それがあの子への一番の弔いになる。踏み込んで掻き乱して、最悪壊れてしまっても構わない。とことん付き合って、取り戻してみせよう。あの子の望んだ未来を作ることができるのは、彼しかいないのだから。
「井ノ原がやりたかったことを叶えられるのは、あなたしかいません。あなただけがきっと、井ノ原が笑顔で逝くことのできる術を知っているんです。俺で出来ることならば力を貸すのを惜しみません。だからどうか・・・・・・・」
「やだなぁ、長野さん。井ノ原管理官が死んだみたいな言い方、やめましょうよ。」
あの子は死んだのだと、認めたくないが故の我儘。傷が深いと気を使って遠慮していたけれど、もう黙って見過ごすには限界だ。いつまでも子供みたいに弱音で自己防衛を決め込むなんて、させない。
「1年前の爆発事故で、井ノ原が死んだのをあなたはちゃんと理解しているはずです。坂本さん、いいかげんやめませんか?悲劇の主人公を気取るのは。」
もしも贖罪を望むなら、強く前向きであることが最良の・・・・・・・
「歌を、歌っていたんですよ。だからあの人は死んでません。」
大切な人を亡くしたと知ることへの怯えを隠さない。全否定で理想郷を守る。あの子の強さを彼は受け継ぐべきだ。なのに逃げることに必死になって、現実さえも書き換えて、受け止めるだけの器を持ち合わせていない。この国にとってかけがえのないものを抉ってしまったのはテロ。彼だけを責めるのは筋違いも甚だしい。同時に、彼をまったく蚊帳の外に置くのも間違っている。あの子が幸せに笑って、楽しく歌って生きていてくれればそれが最善の出来事なのだと、思わない日はない。
「坂本さんの永い旅は、まだ終わっていない。井ノ原の強い想いを、早く認めてあげるべきです。」
求めている。顔を上げて、あの子の生きてきた時間を無駄にすることなく、
「管理官の歌が、聞きたい。」
 
 深く堕ちた希望を信じているのなら、どうか歌を――――――――。
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HN:
ごとう のりこ
性別:
非公開
職業:
妄想家
自己紹介:
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