11月のorange

『もの書きさんの祭典2008』出展作品をアップです。

こちらの祭典、大盛況のうちに閉幕となりました。
ごとうも参加させていただきまして、非常に楽しかったですね。
初参加だったのですが、次回があればまた参加させていただきたいなぁ。
あとがきは出展時のものです。

さて、今日のイノなきより歯磨きの話。
ごとうも歯磨きは重要視しています。
なぜなら・・・・・
歯医者が嫌いだからです（子供か！）
ですが歯のクリーニングに行くと、歯磨きのことで必ず注意されます。
「強く磨きすぎです。」
確かに。
かなりの強度で５分やそこら磨きっぱなし。
これは悪い例。
歯のエナメル質が削げ落ちてしまうそうです。
でもこのスタイルが変えられないんですけどね（苦笑）
みなさま、正しい歯磨きライフをお送りください。


出演　：　森田　剛　・　井ノ原　快彦

11月のorange

 

 
 

 

　井ノ原快彦　様

 

　　　あなたの最期の願いを、北の地にて見つけました。

 
 

 

　余命３ヶ月。残された瞬きほどのわずかな時間の中で唯一、井ノ原くんが望んだのは

「時計台の鐘の音を聞きながら、オレンジ色の雪が見たい。」

それだけの事だった。まだ事務所に入って間もない頃、大切な人と一緒に見た光景らしい。その曖昧な記憶だけを頼りに、けれど必ず叶えて見せると、俺は約束したんだ。

 

まだ消えないで。

「なぁ、剛。」

「何？」

「思い出したんだよ。オレンジ色の雪。アレは――――――――。」

たったひとつの願いだけは、どうか叶えて。

 

　どれだけ勢い余れば気が済むというのか、井ノ原くんは１ヶ月と１日でこの世を去った。答えを伝えようとしてくれたのだけれど、それすらも果たせずに。俺は悔しくて自分が情けなくて、誰に何を言われても絶対に諦めないと心に決めた。

 

　オレンジ色に染まった雪が、まるで時計台の鐘の音に合わせるかの如く風に舞う。オレンジは傾いた太陽の光、舞う雪は風に踊らされる雪虫。幻想的で、肌を刺す冷え切った空気とは裏腹にどこかあたたかさを演出する光景。井ノ原くんは言ったんだ。その光景を見れば、帰れるはずだからと。意味が、やっと理解出来た。メンバーが病に倒れた事が精神を蝕んで歌えなくなっていた俺を、救おうとしていてくれたのだと。

 

　

　　　俺は井ノ原くんのおかげで、今日も元気に歌ってるから。

　　　ありがとう。

　　　オレンジ色の雪の写真を撮ったので、同封します。

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森田剛

 

 

 

 
 

 

【初参加の人間の言い逃れ】

 

　今回、初参加させていただきました『Denied existence value』ごとうのりこです。

　

　まずは記念すべき10回目開催、おめでとうございます。

　

　そんな栄えある祭典に参加させていただいたというのに！

　なんだか解説が非常に必要な文章が仕上がってしまいまして・・・・・・

　まず、テーマになる曲を『orange』にしたのは、懐疑的に書きたかったので。

　記念すべき10枚目のシングルを選択しました。

　そして現実設定です。そしてイノさんが病気で戦線離脱。的な。はい。

　そうなった時に心を痛めた様子が顕著に現れるのも、最後まで戯言に付き合うのも、

　剛ちゃんなのかなぁ。と。思いました。です。実は熱い男だと思ってます。

　イノさんには最期の瞬間までお兄ちゃんでいて欲しかったという希望も込めて。
　ロケ地（？）は札幌、大通り公園となっております。

 

　拙い文章にお付き合いくださいましてありがとうございました。

　もし、次回があるならば心より待ち望んでおります。